こんな時に、じゃなくこんな時だからこそホンワカお千代さんの名曲に聞き惚れる。「愛のさざ波」(1968年/昭和43年 作詞:なかにし礼 作曲:浜口庫之助)は歌手生活15周年記念シングルとして企画され、この時島倉千代子30歳。本人のボーカル以外全てLA録音、とはつい先日読んだ本(高護著:歌謡曲/岩波新書)によって知った。たしかにシングル盤には「ボビー・サマーズと彼のグループ」とある。カンニング学生よろしくネットで検索すると、このボビー・サマーズさん、どうやらレス・ポールの奥さんメリー・フォードの弟らしいと判明した。いずれにせよなかにし礼、ハマクラさん、お千代さんによる素晴らしいコラボ & LAアレンジによってもたらされた上質なJ・ポップの先駆け的作品である事に間違いない。それがロック.サイドからのアプローチでなく純日本的な島倉千代子という歌手によってなされたことは特筆すべきことだろう。後の「人生いろいろ」のポップ感もうなづける。